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六角レンチのサイズと使い方-種類や厳選おすすめセットもご紹介

November 21, 2024
六角レンチのサイズと種類

六角レンチは、ご自宅の自転車のメンテナンスや週末DIY、プロの専門的な作業まで幅広く活躍する便利な工具です。そして、最近の家具の組み立てには必須といっても過言ではない工具のうちの一つです。
しかし、「どのサイズを選べばいいの?」「種類がたくさんあって迷う…」と感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、そんなお悩みを解決するために、六角レンチのサイズや使い方を詳しく解説し、種類ごとの特徴やおすすめの厳選セットもご紹介します。

六角レンチとは?

六角レンチは、六角形の穴が開いたボルト(六角穴付きボルト)を締めたり緩めたりするための、とてもシンプルで便利な工具です。「六角棒スパナ」や「ヘキサゴンレンチ」と呼ばれることもあります。最も一般的な形はL字型で、片方が長くもう片方が短いデザインになっていて、作業に合わせて使い分けられるようにできています。

よく使われている場所
家具の組み立てや自転車のメンテナンスなど家庭内のDIY作業から、工場での設備メンテナンスや機械の修理まで、さまざまなところで活躍します。特に最近では、組み立て家具の多くに付属しており、六角レンチがなければ完成しない製品も増えてきました。

特徴
六角レンチの特徴は、力を効率よく伝えることのできるシンプルな構造にあります。ドライバーと比べて接触面積が広く、力を均等に伝えることができるため、ネジ頭を傷めにくくなっています。また、形状が細い棒状のため、狭いスペースや奥まった場所での作業にも適しています。特にL字型のデザインは、長い方でトルクをかけて、短い方では小回りの効く操作を行ったりと、何かと使い勝手の良い工具です。

付属品と市販品
家具や家電の組み立て用に無料でついてくることも多いですが、正直なところ使い勝手はそれほど良くないこともあります。ボルトの穴とサイズが合わず穴を潰してしまったり、強度が足りずに捻れたり折れたりすることも。一方、市販品は、サイズはもちろん強度やしなりを考えて設計されているものが多く、使い勝手の良さが段違いです。頻繁に使う予定がなくても1セット持っておいて損はしないアイテムといえます。

 

六角レンチの種類

用途や作業環境によってさまざまな種類があります。それぞれの特徴を知れば、作業がもっとスムーズになること間違いなしです。

種類

L型六角レンチ

L型六角レンチ

最もよく見かける、シンプルなL字型の六角レンチ。片方が短く、もう片方が長いので、使い分けて効率よく作業できます。短い方を使えばスピーディーに回せて、長い方は力を入れるときに便利です。家具の組み立てや自転車のメンテナンスなど、家庭内のDIY作業で大活躍します。


T型六角レンチ

T型六角レンチ

T字型の持ち手が力を入れやすい構造になっています。車やバイクの整備、大型機械の修理など、しっかりトルクをかけたい作業にぴったり。ただし、持ち手部分が大きいので、狭いスペースでの作業は少し苦手です。


ソケットタイプ

ソケットタイプ

ラチェットハンドルや動力工具に取り付けて使う六角レンチ。作業効率が高く、大量のボルトを締めたり緩めたりする場面で頼りになります。特に自動車整備や大規模なメンテナンス作業におすすめです。逆に、細かい作業には向いていないかも。


ドライバータイプ

ドライバータイプ

ドライバーの形状をした六角レンチで、握りやすさが抜群。狭い場所や奥まった箇所の作業に便利です。DIYにもプロの現場にも役立ちます。ただし、大きなトルクを必要とする作業には不向きです。


折りたたみタイプ

折りたたみタイプ

複数のサイズの六角レンチが一つにまとまった折りたたみタイプ。出先での軽作業や、工具をたくさん持ちたくないときに便利です。携帯性は抜群ですが、早回し作業には少し不向きかもしれません。

 

先端形状

標準タイプ

六角レンチ 標準タイプ

六角レンチの基本的な形状で、先端が平らでまっすぐなタイプです。この形状は、力を均等に伝えやすく、ボルトの穴をしっかりとつかむので、安定した作業が可能です。特に、強いトルクをかける作業や、トルクコントロールを要する作業に最適です。


ボールポイントタイプ

六角レンチ ボールポイントタイプ

先端が丸くなっていて、斜めからでもボルトを回せる便利な六角レンチです。狭い場所や複雑な構造の箇所で重宝します。ただし、強い力をかけると破損の可能性があるため、最後の締め付けや最初の緩めには標準タイプの六角レンチを使うのがおすすめです。

 

六角レンチのサイズの見方

六角レンチのサイズは、先端部分の六角形の対辺距離(二面幅)で決まります。例えば、対辺距離が5mmの六角レンチは「5mmサイズ」と呼ばれます。使用する際はこのサイズと、六角穴付きボルト(六角穴を持つボルト)の穴のサイズを一致させる必要があります。合わないサイズを使用するとボルトが傷ついてしまい、ひどい時には六角レンチが六角穴と噛み合わず作業が進まなくなる原因になるので要注意です。

 

サイズの確認方法

 

  1. ボルトのサイズを確認する
    ボルトの頭部には、サイズが刻印されていることがあります。また、家具や家電などの取扱説明書には、適合する六角レンチのサイズが記載されている場合が多いので、事前にチェックしておきましょう。
  2. 実際に工具を当てて確認する
    ボルトに六角レンチを差し込んでみて、ガタつきなくぴったりはまるサイズを選びましょう。サイズが少しでも大きい場合は、レンチが空回りしてボルトの穴を痛めてしまう可能性があるので注意してください。十字ドライバーとは異なり、合うか合わないかしかありません。「なんとかいけるかも」は大体アウトなので一つ大きいサイズの六角レンチを確かめるのが無難です。
  3. セットを活用する
    六角レンチは、複数のサイズが一つになったセット製品が多く販売されています。セットなら、どんな作業にも対応しやすくなります。

 

サイズの単位と種類

六角レンチには、「ミリ(mm)」と「インチ(inch)」の2つの単位があります。

ミリサイズ
日本やヨーロッパの製品に多く使われており、一般的な家庭用やDIY用のボルトは大体ミリサイズです。

インチサイズ
アメリカ製品や一部の特殊な機械に使われています。例えば、自転車や一部の家電製品ではインチサイズが必要になることも。

ミリサイズとインチサイズの違い
一見似ているサイズでも、微妙に違うため代用するのは危険です。例えば、「6mm」と「1/4インチ(約6.35mm)」は近いサイズですが、正確に合わないため、ボルトや工具を傷める原因になります。

インチ表記 ミリ換算
1/16 1.59
5/64 1.98
3/32 2.38
1/8 3.18
5/32 3.97
3/16 4.76
1/4 6.35
5/16 7.94
3/8 9.53

 

よく使われるサイズ一覧

一般的な六角レンチのサイズと対応するボルトのサイズの早見表です。

六角レンチのサイズ(mm) 六角穴付きボルトの呼び
1.5 M2
2.0 M2.5
2.5 M3
3.0 M4
4.0 M5
5.0 M6
6.0 M8
8.0 M10
10.0 M12

 

ワンポイントアドバイス

 

  • 迷ったらセット購入を!
    六角レンチのセットは、様々なサイズが揃っていて便利です。特にDIY初心者には、初めからサイズに困らないセット製品をおすすめします。
  • 作業前にサイズを確認しよう
    ボルトの穴のサイズが分からなければ現物合わせで確認しましょう。特にインチ規格の製品を扱う場合は注意が必要です。
  • 工具の状態にも気を配る
    古い六角レンチは、角が削れている場合があります。適合サイズでもガタつきがあれば、新しいものを使いましょう。

 

    六角レンチの材質と表面処理

    六角レンチを選ぶときに見落としがちなのが、「材質」と「表面処理」です。シンプルな構造だからこそ、材質や表面処理によって耐久性や使いやすさが大きく変わる重要なポイントとなります。

     

    材質

    炭素鋼(カーボンスチール)
    最も一般的な材質で、コストパフォーマンスに優れています。DIYやご家庭での簡単な作業には十分な耐久性を持ち、気軽に使えるのが特徴です。ただし、強い力がかかる場面では摩耗しやすいことや、錆びやすい点には注意が必要です。

    特殊鋼
    プロ仕様の工具として広く使われている材質で、炭素鋼よりも強度と耐久性に優れています。クロムやバナジウムなどを混ぜることで、耐摩耗性や耐錆性が向上しています。自転車やバイクの整備、頻繁に工具を使用する環境にもおすすめ。

    ステンレス鋼
    錆びにくいのが最大の特徴です。耐薬品性、衛生面にも優れています。また、見た目も美しいため、趣味でのDIY作業にも人気です。ただし、価格が高めで強度はやや劣る傾向があります

     

    表面処理の種類

    クロムメッキ
    工具の耐久性と防錆性を大幅に向上させます。また、滑らかな表面仕上げにより、作業中の手触りが良くなります。

    黒染め
    表面を酸化被膜で覆い、耐食性を向上させる処理です。黒染めは寸法精度を高く保つことができるというメリットがあります。

    六角レンチの使い方

    初心者の方も安心して作業できるよう、作業時に気をつけたいポイントをまとめました。使い方もわかりやすくお伝えします。

    基本的な使い方

     

    1. サイズを確認する
      六角レンチは、ボルトの穴にぴったり合うサイズを選んでください。「これでいけそう」と思っても、少しでもガタつきがあるとボルトの穴を傷つける原因に。ボルトと工具のサイズはしっかり確認しましょう!
    2. ボルトにレンチを差し込む
      サイズが合ったレンチを選んだら、ボルトの穴に垂直に差し込みます。このとき、レンチがしっかり奥まで入っているか確認してください。これで力がしっかり伝わります。
    3. 力を均等にかける
      回すときは、力を入れすぎず、ゆっくりと均等に回すのがコツです。レンチの長い方を使えば少ない力で締めたり緩めたりでき、短い方を使うと狭い場所での操作がしやすいです。
    4. 締めすぎに注意する
      ボルトを締めすぎると、次に緩めるのが大変になったり、部品を壊してしまうことも。「しっかり止まったな」と感じたら、それ以上は力を入れないようにしましょう。

     

    作業時の注意ポイント

     

    • 適切なサイズを選ぶ
      無理に合わないレンチを使うと、ボルトが傷ついたり工具が壊れたりします。インチ規格のボルトにはインチサイズのレンチを、ミリ規格にはミリサイズを使いましょう。
    • レンチの角度を保つ
      ボルトに対してレンチをまっすぐ差し込むことで、力がしっかり伝わります。斜めに差し込むと滑ってしまうこともあるので注意してください。
    • 工具の状態をチェック
      使い古したレンチは摩耗していて、ボルトにぴったりはまらない場合があります。そんなときは新しいレンチに交換するのがおすすめです。

     

    厳選おすすめセット

    今回ご紹介するのは、どれもユーザーから高い評価を得ている信頼できる製品ばかりです。それぞれの特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。作業がぐっと快適になるお気に入りの一本が見つかるはずです。

     

    KTC(京都機械工具)- ボールポイントL形ロング六角棒レンチセット 9本組 HL259SP

    HL259SP

    日本を代表する工具メーカーKTCのボールポイントL形ロング六角棒レンチセット。最大25度の角度でも作業可能です。強度や精度が高く、コスパのよいモデルです。DIYから工場作業まで幅広く利用されています。



    TONE(トネ)- ロングボールポイントL形レンチセット BL900

    BL900

    TONEは国内外で高い評価を得ているプロ向け工具メーカーです。高トルク、耐久力、耐摩耗性を高める特殊合金鋼を使用。ボールポイント仕様で斜めからの作業にも最適です。



    ベッセル(VESSEL)- レインボール L型レンチ 6本組 ホルダー付 8906BP

    8906BP

    ベッセルは精密工具で有名な日本の老舗メーカー。商品名の通りサイズ別で色が違うので、工具箱の中でも探しやすいです。六角レンチが折れてしまった場合に交換してくれる永久保証がついているのも特徴です。

     

    トラスコ中山(TRUSCO)
    -
      六角棒レンチセット 標準タイプ 9本組 TRR-9S

    TRR-9S

    トラスコ中山は業務用工具や消耗品で知られる国内の大手メーカー。黒染め加工のコスパがいいモデルです。ホルダーが回転式になっているので出し入れしやすいのも特徴です。



    Wera(ヴェラ)
    - マルチカラーヘックスキーセット 950SPKL/9SMN

    950SPKL/9SMN

    ドイツのトップブランドWeraのマルチカラーヘックスキーセットは、色分けされたデザインでサイズが一目で分かりやすいのが特徴です。Wera独自のHex-Plusと呼ばれる面接触構造で、六角ねじ穴を傷めず力を伝えやすくなっています。



    PB Swiss Tools(ピービー スイスールズ- ボール付ロングレインボーレンチセット 212LH-10RB

    212LH-10RB

    スイスの名門PB Swiss Toolsのボール付ロングレインボーレンチセットは、品質とデザインの高さで世界的に評価されています。特殊パウダーコートで耐錆性があり、硬度はHRC59と高く強靭に作られているので耐摩擦性、持久性に優れ、高トルクにも耐える設計です。

     

    まとめ

    六角レンチは、家具の組み立てや自転車のメンテナンス、DIY作業など、幅広い場面で活躍する必須の工具です。本記事では、六角レンチの基本的な特徴や種類、サイズの選び方、基礎的な使い方、材質と表面処理、そしておすすめの厳選セットをご紹介しました。

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